一次試験に合格するためには、どれくらい勉強したらいいですか?何か月くらい勉強したら合格できますか?一次試験の勉強会を開催していると、受講生の方からよく聞かれる質問です。受験する皆さんには最大の関心ごとですよね。今日は、技術士一次試験に合格するための勉強時間や勉強法について、紹介します。
試験勉強を始める時期は?勉強の時間は?
それでは10月の一次試験に合格するためには、いつ頃から勉強を始めたらいいでしょうか?
勉強開始は試験の2か月前から
私は、試験の2カ月くらい前から勉強を始めて合格できると思います。10月が試験ですから、8月に入ってから勉強開始でよいと思います。
気合を入れて7月から勉強を始めてもいいですが、モチベーションが続かずに途中で勉強をやめてしまう人もいるかもしれません。自分の試験に対するモチベーションを考えて、試験勉強を開始しましょう。
勉強時間は約50時間
気になる勉強時間ですが、あくまでも目安ですのでご注意ください。
1日1時間は勉強するとして、1週間で6時間は勉強しましょう。毎日コツコツ1時間でもいいですし、週末に一気に6時間でもいいです。これはご自身の勉強がやりやすいように工夫をしてくださいね。
これを約2か月間として8週間続けます。そうすると、6時間×8週間で48時間です。したがって、約50時間となります。
第一次試験の勉強方法
一次試験は択一式で、基礎科目、適性科目、専門科目の3科目から成ります。各科目の勉強方法を紹介します。
基礎科目とが適性科目の勉強方法
基礎科目と適性科目は、過去問題の類似問題が良く出題されます。そのため、過去問題を5~6年間分をしっかり繰り返して解いて、7割以上正答できるようになれば、試験本番も合格できると言われています。
基礎科目と適性科目は、市販の解答解説集がたくさん販売されているので、自分にあったもの、解説がわかりやすいものを選びましょう。基礎科目はテキストも販売されてます。基礎科目の過去問題だけでなく、問題の本質もしっかり勉強したい人に、テキストはオススメです。
適性科目は過去問題のほかに、技術士法第4条と関連法令、ISOで頻出するのものを一読しておきましょう。「こんなことがあるんだ」と思う程度でいいです。完全に暗記しなくても、読んだことがある、知っている、という感覚が大事です。適性科目は技術者倫理を問われているので、ほぼ一般常識と技術士法第4条と関連法令、ISOの知識で合格ラインに達することができます。
専門科目の勉強方法
専門科目は、部門によって解答解説集や参考書が市販されていたり、まったく無かったりと様々です。原子力部門は、原子力学会で解答解説を公表しているようです。少しでも原子力部門の一次合格者を増やしたいという原子力学会の取り組みなのだと思います。
受験者数が多い部門(建設、上下水道、機械など)は解答解説集が市販されています。これらの部門で受験予定の方は、ご自身で探してみてくださいね。
応用理学部門と環境部門の解答解説集は、本講座で販売しています。ご興味のある方は、こちらのバナーからどうぞ!
合格率と勉強時間の配分
基本的に一次試験は、過去問題と解答解説集を使って勉強すれば、ほぼ合格できます。合格率は部門によってまちまちですが、平均して40〜50%です。合格ラインは各科目100点満点中50点です。国家試験の中では、合格しやすい資格と言えるでしょう。
肝心の勉強時間の配分は、
- 基礎科目 20〜25時間
- 適性科目 5時間
- 専門科目 20〜25時間
で合計50時間です。
基礎科目と専門科目は、どちらか苦手な方を25時間勉強してください。これはあくまでも目安です。基礎科目は楽に合格ラインに達しているけど、専門がさっぱり解けないという方は、思い切って基礎科目を10時間、専門科目を35時間勉強するでもいいと思います。
過去問題を1~2年分解いてみると、自分の得意分野・苦手分野が見えてきます。得意分野は合格ラインに達したらほどほどに勉強して、苦手分野を合格ラインに引き上げるための勉強と対策を行いましょう!
10月の試験に向けて、本格的な勉強開始は8月頃になると思います。今の時期は自分にあった解答解説集やテキストを探して購入したり、「今年で合格するぞ!」と試験へのモチベーションを高めていきましょう。