令和6年度技術士第二次試験の筆記試験、合格おめでとうございます!
こんにちは、広瀬優佳です。令和6年度の筆記試験の合否結果が発表されました。合格された皆さんは口頭試験に向けて準備に取り掛かっていらっしゃることと思います。
口頭試験は、「これまでの経験から技術士コンピテンシーが身に付けているかどうか」を口頭で試問されます。そのため、『技術士コンピテンシーを理解して、自分のこれまでの経験と結び付け、口頭で簡潔に説明できるようにしておくこと』がとても大切です。
今日は技術士コンピテンシーのうち「マネジメント」について、書いてみようと思います。
技術士コンピテンシー「マネジメント」
技術士コンピテンシーは令和5年1月25日に改訂されました。改訂版によりますと、マネジメントとは下記のように説明されています。
・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。
「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー) 平成26年3月7日 改訂令和5年1月25日 科学技術・学術審議会 技術士分科会」
とても丁寧に説明されていますね。ざっくり言いますと「業務を円滑に遂行・達成するために、人・設備(機器など)・予算・情報などをうまく使える能力」のことを指しています。口頭試験では、資源のことをリソースと言ったりします。
「これまで経験してきた業務では、人員や工程や予算などをうまく配分できていました。だからこれからも業務ではこれらリソースをうまく配分して円滑に業務を進めていけますよ」ということを面接官にアピールしましょう。
技術士コンピテンシーを自分の言葉で表現できるようになると、口頭試験ではどんな回答をすればいいのか、見当がつくようになります。
技術士コンピテンシーは、技術士だけでなく、技術者全般にとっても必要と思われる資質能力です。これから技術者になろうとしている若手の皆さんや、技術士を目指そうとしている皆さんにも、技術士コンピテンシーを理解して行動に移すことで技術者としての成長につながると思います。ぜひ、技術士コンピテンシーを読んでみてください。
次回は、技術士コンピテンシーの「問題解決」について書いてみようと思います。
Ronald PlettによるPixabayからの画像