技術士試験で求められる論文とは
技術士試験で求められる論文とは、「読み手に分かりやすく、論理的に書かれている論文」だと思います。
技術士第二次試験のうち、総合技術監理部門を除く20の技術部門は、2019年度からすべて記述式の試験になりました。
600字詰め原稿用紙1~3枚で、答案論文を制限時間内に書き上げます。答案論文に書くネタをキーワード学習で整理して、試験本番でスラスラと書けたら理想的です。
日頃から報告書等を書き慣れている方は、試験でも落ち着いて答案論文を作成できると思います。しかし、「報告書なんてめったに書かないよ!」という方には、答案論文の作成はハードルが高く感じてしまうでしょう。
技術士試験で求められる論文を書くために、気を付けておくこと3点を挙げてみました。
- 結論を先に書く
- 問われていることに素直に答える
- 難しいことを書く必要はない
結論を先に書く
分かりやすい文章にするためには、まず結論を先に書くとよいです。採点者は「これからこの結論ついて、論述展開をするんだな」と心の準備ができて、答案論文を読むことができるからです。 採点者が、安心して読める文章構成にすることも、答案論文の作成に重要です。
問われていることに素直に答える
問題に「課題について説明し、その方策を述べよ」と書いてあるのに、課題が書かれていない、方策が書かれていない、といった答案論文があるそうです。この場合は、課題と方策が書かれていないと、採点者は点数をつけることができません。せっかく良いことを書いていても点数につながらないので、とてももったいないです。問題に「課題とその方策について述べよ」とあったら、素直に課題と方策について論述しょう。
難しいことを書く必要はない
国家試験なので「答案論文も難しいこと書いた方が高得点になるのでは?」と考えがちですが、難しいことを書く必要はありません。
問題で問われたことについて、ご自身の経験と知識で考えたことを記述すればよいです。高度な技術のことを知っていて損はないですが、技術士第二次試験は「技術士としての考え方が身についているかどうか」が問われます。そのため、問題に対して「技術士としての考え方を分かりやすく論理的に書かれた答案論文」が書けるようになるとよいでしょう。
とりあえず書いてみて添削を受ける
論文をとりあえず書いてみて、知り合いの技術士に読んでもらうことをお勧めします。「分かりやすい文章が書けているかどうか」は、書いている本人にはなかなか判断しにくいです。添削で指摘された部分を反映させて、どんどん答案論文をブラッシュアップしてください。
論文の書き方をもう少し詳しく知りたい方は、
をご覧ください。
論文の書き方の後は、キーワード学習をご覧ください。
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