技術士を目指したきっかけって、人それぞれですよね。このきっかけが、技術士試験を乗り切るモチベーションにもなります。ここでは、私が技術士を目指したきっかけを紹介します。
大学に技術士の教授が来た!
私は西日本の地方大学で、地質学を学んでいました。修士1年のとき、応用地質学の新しい教授(以下、T先生)が赴任されました。
T先生は、応用理学部門の技術士で、大学がJABEEコースを設立するために招かれたとのことでした。大学に赴任される前は、某企業で部長をされていたとのこと!
私は、T先生の最初の講義を興味津々で聴講しました。なぜなら、技術士というものを初めて聞いたので、どんなお話をされるのだろう、企業の部長さんからいきなり大学の教授だなんて、技術士ってそんなにすごい資格なのかな?思ったからです。
最初の講義では、T先生はとにかくしゃべりまくっていました。後でわかるのですが、T先生はもともとおしゃべりが大好きで、学生に話す隙も与えないくらいの方だったのです(笑)。
最初の講義の終盤で、T先生は「これから技術者として生きていくなら、技術士は絶対に必要な資格だ!だから、ぜひ技術士を取りなさい。」と熱く語られました。
T先生の喋りに圧倒された最初の講義でしたが、技術士が技術者にとってとても重要な資格なんだということは、心に残りました。
在学中に、第一次試験を受けてみたけど
技術士になるには、技術士試験に合格しなければなりません。
技術士試験には第一次試験と第二次試験があり、当時は①第一次試験に合格後に第二次試験を受ける、②経験年数がある程度あると、直接第二次試験を受けられる、ことになっていました。
そこで、大学院生だった私は、受験資格の制限がない第一次試験を受けてみました。私が住んでいた地域から試験会場までは、新幹線を使っても1時間半くらいかかりました。受験料よりも交通費にお金がかかり、大学院生の私には大きな出費でした。
このころの第一次試験は、まだ記述式でした(私が受験した年の2~3年後に、択一式に変わりました。)私は何も勉強せずに受験したため、ほとんど何も書けずに終わりました。勉強してないから当然の結果とはいえ、書けなかったことにショックをうけて帰りました。
後日、T先生に、第一次試験を受けたこと、勉強してないからほとんど書けなかったことを正直に話したところ、「勉強もしてないのにわざわざ受けに行って、時間とお金が無駄だ」と怒られてしまいました。
そのときの私は、せっかく申し込んだんだし、試験会場や試験の雰囲気を味わうのも一つの勉強じゃないのかなぁと、ちょっとムッとしてしまいました。確かに、交通費は大きな出費でしたが。。。
しかし、今にして思えば、T先生は「受験すると申し込んだのなら、合格するようにちゃんと勉強してから行きなさい!」と、おっしゃりたかったのだろうと思います。
技術士を目指したきっかけ(2)に続きます!
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