技術士になったらどうなるの?

こんにちは、広瀬優佳です。

前回のブログ更新から、気が付けば1年も経っていました。。。これからは、技術士や技術士試験に関する情報を継続的に発信していこうと思います!

今日は、「技術士になったらどうなるの?」について書いてみようと思います。

これは結構重要な問いです。なぜなら、この問いに自分の中で答えが無いと、難関の技術士第二次試験に合格できない(合格するまでの根気が続かない)からです。

建設コンサルタント業の方は、入札のときの条件に技術士が必須である場合があるため、会社としても技術士取得をさせようとされているところが多いと思います。そのため、会社によっては、合格お祝い金を手厚く設定しているところもあったり、技術士保有が昇進の条件になっているような会社もあると聞いたことがあります。

逆を言うと、建設コンサルタント業以外の業種での技術士って、残念ながら会社としてあまり重要視されていなかったりします。技術士は21部門もあるため、このような会社・業界の方が多いと思いますし、正直に言うと、技術士になったからって何かが劇的に変わるというわけではありません。

じゃあ、無理して技術士にならなくてもいいんじゃないか、と考えてしまいそうですね。そういう考えもありだと思います。ご自分の中で「なぜ技術士になりたいか」がはっきりしていれば、技術士試験合格に向けてがんばっていけばいいのです。

私の場合、技術士の応用理学部門と総監部門の2つを取得しています。なかなか合格できなかったので、技術士試験の勉強は約10年も続きました。苦労して2部門を合格できたのですが、合格して技術士になって何が変わったかなと考えてみると、「技術者としての自信がついたこと」と「業務の全体像を捉えることがうまくなった」ことのように思います。

自分に自信がついて迷いがすくなくなり、業務全体を見渡せるようになって、業務の問題点や課題が見つけやすくなったように感じます。そして、「じゃあその問題点や課題をクリアしていくための解決策はどうしていこうか?」と筋道を立てやすくなりました。一言で書くと、業務の進め方がうまくなった(効率的になった)のだと思います。

これって、実は技術士の筆記試験での設問とほぼ同じなんです。

筆記試験対策では、専門知識をまとめたり、技術士コンピテンシーを学んだり、過去問題などを使って課題抽出・解決策・関係者との調整方策や技術者倫理を論文形式で記述したりしますが、これってほぼ全て自分の業務に活かされるようになるんです。

すると、社内外からの自分の評価が高くなって、給与もアップするかもしれません。技術士試験って、合格して技術士になるまではとても大変ですけど、合格すれば必ず自分にプラスになるものですよ。

これから技術士試験を受験する皆さん、「技術士になったらこうなりたい!」というイメージを持って、試験勉強に取り組んでくださいね!

Vilius KukanauskasによるPixabayからの画像