技術士第二次試験の筆記試験が終わりました。受験された皆さん、お疲れさまでした。これまで大変な思いをして試験勉強を続けてこられたことと思います。まずはゆっくり休んでご自身を労わってくださいね。今回は、口頭試験や来年度の筆記試験に向けて、筆記試験の後に必ずやっておきたいことを紹介します。
答案論文を復元する
自分が書いた内容を忘れないうちに、すぐ取り掛かりましょう。問題用紙の余白に骨子のメモを残している方は、それを参考になるべく書いたことを忠実に再現しましょう。
口頭試験で問われることがある!?
口頭試験では、筆記試験で書いた内容について問われることがあります。そのときに、自分が何を書いたのか忘れていると、試験官にいい印象を残せなくなります。口頭試験は印象が大事です!
答案論文の復元する目的は?
答案論文を復元するときに気を付けてほしいことは、『試験で書いた内容をブラッシュアップしてしまうこと』です。つい、本当はこんなことが書きたかった!と復元論文で書き直してしまいたくなるのですが、復元論文は、実際の試験で自分が何を書いたのか?その内容が合格レベルに達しているかどうかを判断するためです。今後の勉強もかねて論文を書き直したい場合は、復元論文とは別に書きましょう。
出題された問題の内容を調べる
復元論文を完成させたら、出題された問題について調べてみましょう。自分が選択した問題だけでなく、選択しなかった問題についても調べてみましょう。これは、復元論文を完成させて、時間に余裕ができたら行なってください。
調べていくうちに、もっとこんなことを書けばよかった、こんな切り口にすればよかったといろいろと考えることが出てくると思います。この「あれこれと考えること」が今後の口頭試験や来年度の筆記試験の糧になります。そして、この時に調べたことや考えたことは、しっかりと頭に刻み込まれ、忘れません。
口頭試験に向けて、業務の棚卸をする
筆記試験の合否発表は10月末頃です。あと3か月半ほどあります。合格しているのか、残念な結果なのか、やきもきする期間です。
仕事を一生懸命に取り組むのもいいでしょう。もし、少しでも合格の可能性がありそうならば、口頭試験に向けて、業務の棚卸を行うことをオススメします。業務経歴書を作成したときにも、ご自身の業務の棚卸はされていると思います。ここで、もう一度行なってみてください。3月か4月頃の業務の棚卸では足りなかった部分や、試験官に説明しようとすると説明がしにくい業務などが出てくると思います。
口頭試験を想定して、技術士としてふさわしい経歴を説明できるようにすること、720文字の業務詳細をさらに深く理解することを行なってみてください。
ご自身では筆記試験の手ごたえはなかったと思っていても、実は合格していた!という方は毎年いらっしゃいます。問題の意図に沿って、規定枚数まで論文を書けたという方には、合格のチャンスがあります。口頭試験で慌てないためにも、今回紹介した3つのことを、ぜひ取り組んでみてくださいね。