技術士第二次試験の口頭試験までに準備しておきたいこと5つ

あと1か月で令和元年度第二次試験の筆記試験合否発表ですね。

今日は、口頭試験までに準備しておきたいこと5つを紹介します。

口頭試験までに準備しておきたいこと5

受験された方は、合否が気になっていると思います。私も受験した年は、合否が気になって「もっとこんな風に書けばよかった。」「どうしてあんなことを書いてしまったんだろう。」とそわそわしていました。

合否が分かるまでは、口頭試験の準備なんて手がつかない!という気持ちも、すごくよく分かります。

しかし、口頭試験は11月上旬から始まります。もし合格していたら、合否発表から口頭試験まで、準備期間は1か月くらいしかありません。口頭試験のみの合格率は約90%と言われていますが、しっかりと準備できている方が合格されているのです。準備が間に合わないと、残念な結果になってしまうこともあります。

そのため、合否発表前の今の時期から「口頭試験を受ける!」と想定して、口頭試験の準備を進めましょう。

難関の筆記試験に合格してから慌てないために、口頭試験までに今から準備しておきたいことは、次の5つです。

  1. 筆記試験の答案の再現論文を作って、ブラッシュアップする
  2. これまで経験した業務を振り返る
  3. 技術者倫理や技術士法を復習する
  4. 技術士を目指したきっかけや今後貢献したいことを整理する
  5. 自己研鑽や業務以外での社会貢献、特許などを整理する

それでは、1つずつ説明します。

筆記試験の答案の再現論文を作って、ブラッシュアップする

これは、筆記試験の直後にも作成をお勧めしました。すでに再現論文を書いたよという方も多いと思います。まだ作成されていない方は、今すぐ取り掛かりましょう。なるべく試験に書いた内容を忠実に再現している論文がいいです。

そして、再現論文を書いた後は、「今の自分だったらこう思う、こんなことを書く」とブラッシュアップさせましょう。今年度の口頭試験から、筆記試験の内容は問われないことなりました。今年度の口頭試験でも、筆記試験の内容を問われる可能性があります。(2019.9.29訂正)

しかし、もしかすると筆記試験の答案について質問があるかもしれません。念のため、再現論文の作成とブラッシュアップを行なっておくと、口頭試験本番で慌てなくてすみます。

口頭試験には独特な緊張感があります。急に質問されて、自分が書いた答案の内容がすっかり頭から抜けて思い出せないということもあり得ます。せっかく筆記試験に合格したのですから、準備万端で口頭試験に臨みましょう。

これまで経験した業務を振り返る

ご自身の業務の棚卸をしましょう。試験の申し込みをするときに、業務経歴票を作成されたと思います。この業務経歴票を見ながら、再度ご自身の業務を振り返りましょう。

  • 業務経歴票に、技術士にふさわしい業務を記載していますか?
  • 試験官から質問されたときに、技術士にふさわしい業務として説明できますか?
  • 業務の内容を「技術士のコンピテンシー」を踏まえて説明できますか?

口頭試験は20分間です。長いようであっという間の20分間です。

業務の説明は23分が主流ですが、ときどき5分くらいで経歴と業務詳細の説明を求められるときがあります。

時間内に説明することももちろん大切ですが、技術士らしい業務内容を試験官に伝わるように口頭で説明する能力も求められます。そのためには、しっかりと業務内容を整理しておく必要があります。

業務内容を整理したら、口頭で説明する原稿を作りましょう。そして、職場の上司や同僚、先輩技術士に見ていただいて、率直な意見を求めましょう。

自分では分かりやすいと思っていても、第三者からは分かりにくい内容や説明不足になっていることがよくあります。ほかの人の意見を聞いて、内容をどんどんブラッシュアップさせましょう。

長くなりましたので、残りの3つは次回紹介しますね。