勉強時間は確保できる
受験の申込書を提出したけれど、「なかなか勉強する時間が取れなくて」と嘆いている方も多いと思います。学生の頃だったら、テスト前には時間を確保して勉強されていたのではないでしょうか?でも、社会人になると業務や日々の生活が忙しくなり、ついつい勉強は「明日からやろう」と思ってしまうこともありますよね。
ここでは、「少しの工夫で勉強時間を確保する方法4選」をご紹介します。
(1)すき間時間を使う
1日の生活の中にある「ちょっとしたすき間時間」を使います。このすき間時間を使って、「キーワードや答案論文をあらかじめ録音しておいて、再生して耳で学習」をします。
試験に出そうな重要なキーワードを、自分で調べてまとめます。その内容を、ICレコーダーに録音します。ほかにも、自分で作成した答案論文を、問題文と一緒に録音するのもよいでしょう。再生して聞いた時に、自分で書いた内容なので、目で文章を負わなくても、なんとなく頭に入っています。繰り返し聞いて覚えることが重要です。
ICレコーダーをわざわざ買いたくないという方は、スマホのアプリを活用してもよいですね。
(2)通勤・移動時間に勉強する
通勤・移動時間も大事な勉強時間になります。ここでも、 「ICレコーダーやスマホに録音した内容を再生して聞く」 、「キーワードなどのまとめた資料や答案論文を読む」などができそうですね。
私は車通勤でしたので、ICレコーダーのスピーカー音量を最大にして、キーワード学習の内容を再生させていました。再生速度は、1.8倍にしていました。等倍だとゆっくりな感じがして逆に落ち着かず、 2.0だと早すぎて頭に入らなかったからです。再生速度を速めると、1.8倍の情報量が耳から入ってくるので、お得感がありました。
(3)平日は30分間、 休日は1時間30分 単位で勉強時間を作る
平日は業務の後なので30分間単位、休日は少し時間に余裕があるので1時間30分単位で時間を作ります。
なぜ30分間の倍数なのか。それは、試験で使う600字詰め原稿用紙1枚を書きあげるのに20~25分と言われているからです。
技術士第二次試験の筆記試験は、必須科目Ⅰと選択科目Ⅲが原稿用紙3枚で答案を作成します。選択科目Ⅱは、原稿用紙1枚と2枚の答案を作成ます。そのため、30分間の倍数 の単位で勉強時間を確保できるとよいです。
平日ですと、例えば、30分間早めに出社する、お昼休みの30分間を使う、業務後の会社か自宅で30分間の時間を勉強に充てる、などの時間が使えませんか?1日原稿用紙1枚のペースで答案論文を書いていれば、合格に近づけます。
休日は少し頑張って、1時間30分単位で必須科目Ⅰまたは選択科目Ⅲの答案論文の作成練習にあてましょう。例えば、朝ごはんの前、朝ご飯後の午前中、晩ごはんの前、晩ごはんの後、などの時間で、ご自身が集中できそうな時間帯はありませんか?
(4)寝る前の時間を使う
寝る前の10分間や20分間でいいので、少し時間を取って、暗記したいものを読んだり聞いたりしてみましょう。
人間は、睡眠中に記憶が定着するそうです。そのため、寝る前に暗記するのは効果的です。「途中で寝てしまってもいい」というスタンスで、気持ちを楽にして取り組んでみると、長続きできますよ。
朝型・夜型に合わせて勉強時間の確保を
人間は、朝が活動的になる朝型と、夜が活動的になる夜型があるそうです。
朝型の人が夜に一生懸命勉強しようとしても、すぐに眠くなってしまう、もしくは頭が働かないといったことが起こります。逆に、夜型の人が朝早くに起きて勉強しようとしても、なかなか起きられなかったり、寝ぼけて頭が冴えてなかったりすることもあります。
効率よく勉強できることが、何よりも大事です。ご自分のリズムをよく理解して、勉強時間を確保してくださいね。
広瀬優佳