筆記試験の選択科目Ⅱ-2は、専門知識や業務経験に基づいて、出題された内容に対しての業務遂行手順や業務上で留意すべき点、工夫すべき点を記述します。
今日はちょっとだけ、選択科目Ⅱ-2の書き方をお伝えします。
選択科目Ⅱー2では何を評価されるの?
技術士試験は、技術士コンピテンシー(専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術者倫理)を筆記試験と口頭試験から評価されます。
筆記試験の選択科目Ⅱ-2では、技術士コンピテンシーのうち「専門的学識、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーション」を評価するための問題が出題されます。
出題の問題文のうち、前提となる文章は部門ごとに異なります。しかし、小問の問題文は基本的に全部門で共通です。以下に例を挙げます。
小問 | 内容 |
(1) | 調査・検討すべき事項とその内容について説明せよ。 |
(2) | 調査(業務)を進める手順とその際に留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。 |
(3) | 業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。 |
小問(1)は専門的学識、(2)はマネジメント、(3)はリーダーシップについて評価します。では、コミュニケーションは?となりますが、コミュニケーションは文章表現、つまり分かりやすく的確に文章が書けているかを評価していると思ってください。
何に気を付けて書けばいいの?
選択科目Ⅱ-2で何を評価されるのかが分かったら、その評価される内容を意識して、論文を書きましょう。
では、具体的に何を意識して書けばいいのでしょうか?
まず前提となる文章をよく読みましょう。そして、自分の業務経験や知識に置き換えて考え、小問に解答するようにしましょう。ここでは「いかに自分の業務経験の内容と結び付けられるか」がポイントになります。
小問(1)では専門的学識を評価します。これまで経験したことのある業務や調査だったら、何を検討すべきなのかすぐにわかりますし、その内容もよく分かっていますからとても書きやすいですよね。
小問(2)では、マネジメントを評価します。マネジメントとは、業務を進めるために人員・設備・情報・予算などをやりくりすることと考えると分かりやすいと思います。
その業務や調査の手順を書いて、その各段階で各段階で「人員・設備・情報・予算などをどのようにやりくりしたか」を留意点・工夫点という着眼点で書けるといいですね。
小問(3)では、リーダーシップを評価します。業務を効率的・効果的に進めるために、多様な関係者の取りまとめ(関係者間の調整)で主体的に行なったことを記述するとよいでしょう。
いろいろと書きましたが、選択科目Ⅱ-2の一番のポイントは「自分が経験したことのある業務で具体例をあげることができるか」だと思います。
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