技術士第二次試験「選択科目Ⅲ」の書き方

技術士第二次試験の筆記試験は、必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ、選択科目Ⅲを受験します。ここでは、「選択科目Ⅲ」の書き方のコツについて紹介します。

令和2年度の第二次試験に向けて

「選択科目Ⅲ」の書き方

選択科目Ⅲは多面的な観点と問題解決を表現しよう

選択科目Ⅲは、問題解決能力と課題遂行能力を見るための出題がなされます。

問題と課題の違いは、何でしょうか?

現状と理想の姿(ゴール)との差(つまりギャップ)のことが「問題」となります。そして、課題とは「ゴールに到達するために解決しなければならない事象」のことです。

問題解決能力とは、現状と理想とのギャップから、課題を見つける能力とも言えます。

課題遂行能力とは、見つけた課題やリスクを解決するために方策を考えて、遂行する能力とも言えます。

選択科目Ⅲでは、このような能力を有していて、文章で表現できるかどうかを問われています。評価されるポイントは、技術士コンピテンシーのうち、専門的学識・問題解決・評価・コミュニケーション能力です。

コンピテンシーのうち、問題解決とは、課題を見つけて方策を考える能力のことです。評価は、課題に対して方策を実行したときにその結果を評価することです。そして、新たに生じるリスクを抽出することも含まれます。

そのため、選択科目Ⅲは、

  • 専門知識を分かりやすい文章で書く 専門的学識を評価
  • 1文は短く、主語と述語を明確にする コミュニケーション能力を評価
  • 問題現状と理想とのギャップを踏まえて、多面的に課題を抽出し、その方策を考える 問題解決能力を評価
  • 方策を実施した結果、新たに生じるリスクとその対策を考える 評価能力を評価

を、心掛けて論文構成を考えるようにしましょう。

選択科目Ⅲは、解答用紙3枚に記述します。令和元年度の基本的な設問内容は、(1)課題の抽出と分析、(2)課題の方策、(3)新たなリスクでした。おそらく、令和2年度もほぼ同じような設問内容になると思います。

選択科目Ⅲの解答論文の配分は、(1)で解答用紙1枚程度、(2)で1枚程度、(3)で1枚程度として、合計3枚以内にするようにしましょう。どこかの章に偏ってしまうと、コンピテンシーのコミュニケーション能力で評価が低くなってしまう可能性があります。

そのためにも、解答用紙に文章を書く前に、必ず論文の骨子(見出しと簡単な内容を箇条書き)を作成しておきましょう。メモ程度で大丈夫です。論文の練習の段階から骨子を作ることも慣れておくと、試験本番で楽になりますよ。

 選択科目Ⅲでは約2時間です。まず1015分程度の時間を使って、論文の骨子を作成しましょう。そして骨子を見ながら、解答用紙3枚を書きあげましょう。

順調にいけば、試験時間が2030分ほど残ることになります。この時間を使って、ご自身の解答用紙を読み直して、受験番号や選択した問題番号の記入ミスがないかどうか、誤字脱字の修正や慌てて書いてしまって読みにくくなっている文字の修正を行ないましょう。例年、受験番号や問題番号を書き忘れて「失格」になってしまう方がいらっしゃいます。「自分は大丈夫」と思っている人が、書き忘れをされることが多いような気もします。論文の練習の時から、受験番号や問題番号を書き忘れをしないように気を付けて練習しましょう。

 

次回は、「多面的」と「新たに生じるリスク」の書き方を説明します。

 

令和二年度技術士第二次試験の在宅模擬試験【応用理学部門・環境部門】を実施します。(2020年7月19日追記)

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