こんにちは、広瀬優佳です。
技術士になるためには、まず第一次試験に合格することが必要です(JABEE課程修了者は第一次試験免除です)。受験資格はないので、誰でも受験することができます。
今年の第一次試験は『11月24日(日)』に実施されます。
受験予定の方はそろそろ試験勉強に取り掛かっていますか?第一次試験を合格するには、およそ50~80時間の勉強が必要です。1日1時間勉強すれば、約2か月で合格できます。
試験科目は、基礎科目、適性科目、専門科目で、すべてマークシート式(5択)で行われます。5択のマークシート式なので「どれかに必ず正答がある!」と思うと、少しモチベーションが高まりませんか?
合否決定基準は、3科目とも50%以上の得点で合格です。
技術士試験は国家試験なのですが、第一次試験では各科目50%以上の得点で合格になるのは珍しいと思います。そういう意味では、第一次試験は他の国家試験よりも合格しやすい試験だと言えます。
試験のレベルは、大学の1~2年生で勉強するような内容(教養科目のようなもの)と考えていただければいいと思います。
具体的にどんな試験勉強をしていけばいいのか
マークシート式の国家試験(第一次試験は国家試験です)の場合、試験勉強の王道はやはり「過去問題を繰り返し解く」です。
過去問題は少なくとも5年分を実際に解いてみましょう。基礎科目と適性科目は、市販の過去問題解答解説本があります。繰り返し解いて、ほぼ完ぺきに正答できるようになったらOKです。
適性科目では最近の技術者業界の倫理に関する問題も出題されます。これは過去問題には載っていないので、日頃から技術者倫理の情報を意識して取り入れるようにしましょう。
専門科目では、社会人としてその業務に従事していないとなかなか正答が難しいような問題もあったりします。専門科目では専門書や専門雑誌、学会誌などで勉強することも必要になります。もちろん、大学で学ぶような基礎的な内容も出題されます。
専門科目は範囲が広く、例えば応用理学部門の場合は物理、化学、地質(地球物理や地球化学含む)の分野から出題されます。大学時代に物理や化学を専攻していた方にとっては、地質の問題は全く分からないこともあります。
専門科目の試験対策は「自分の得意な分野で点を取る」です。
応用理学部門の場合、自分の得意な分野が物理で苦手な分野が地質だとします。この場合、物理の問題はすべて正解できるように物理に集中して勉強します。そして苦手な地質は、過去問題と同じ問題(もしくは類似問題)が出たら正解できるように、過去問題でしっかり勉強しましょう。
仕事をしていると、試験勉強にあてられる時間はどうしても少なくなります。効率的に勉強して合格するためには、『勉強する内容の選択と集中』が大切です。2か月間の勉強で、第一次試験は合格可能です。効率よく勉強していきましょう。頑張ってください!
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Benjamin KlammtによるPixabayからの画像