令和3年度技術士第一次試験 適性科目Ⅱ-11は『再生可能エネルギー』
このブログでは、令和3年度技術士第一次試験の適性科目の問題や選択肢を少し深堀りして、第一次試験の試験対策だけでなく、第二次試験の筆記試験や口頭試験の対策にもなるような解説を目指してみたいと思います!
今日は令和3年度技術士第一次試験 適性科目「Ⅱ-11」を解説します。
適性科目「Ⅱ-11」は、再生可能エネルギーに関する問題でした。
再生可能エネルギー
再生可能エネルギーは、太陽が出ているときしか発電できない、風が吹いていないと風車が回らず発電できないといった安定供給などで課題はあります。しかし、長期的な視点で考えた場合には二酸化炭素(CO2)を排出しない発電として、環境負荷の低減させる効果もあります。そのため、再生可能エネルギーは、クリーンなエネルギーとして重要な国産エネルギーとも言えます。
令和3年度技術士第一次試験 適性科目「Ⅱ-11」
適性科目「Ⅱ-11」では、記述されたエネルギーが「再生可能エネルギーなのかどうか」を問われていました。
石炭は「化石燃料」の1つで、数百万年以上も前に地球上に存在していた植物が、地中に埋没して炭(燃料)となったものです。化石燃料には、石炭の他にも石油や天然ガスがあります。その中でも石炭は、燃焼時に化石燃料の中でも最も多くのCO2を排出すると言われています。
水素燃料は、CO2を排出しない「次世代エネルギー」の1つです。国は脱炭素社会に向けて、水素燃料を活用したカーボンフリーな水素社会を構築するために「水素基本戦略」を打ち出しています。
なぜ水素が着目されているのか?それは、「水素はさまざまな資源から生成可能」であること、そして「CO2を排出しない」からなんです。
水素は、水を電気分解することで得ることができます。地球には水が豊富にあるので、水素を精製するための原料には困らないんですね。そのほかにも、石油や天然ガス、メタノール、下水汚泥などから作ることができます。
また、2020年3月には、福島県浪江町に「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」が作られました。ここでは、再生可能エネルギーなどから水素を大量に製造する実証試験などが進められています。
水素エネルギー以外では、次世代エネルギーとして「アンモニア」が注目されています。
一方で、空気熱・潮汐エネルギー・バイオガスは「再生可能エネルギー」になります。
各種燃料のうち、どれが再生可能エネルギーに属しているのか、次世代エネルギーの特徴など、一度ご自身で調べて確認しておきましょう。
令和3年度技術士第一次試験 適性科目の問題と正答、及び、技術士倫理綱領は、日本技術士会のホームページに掲載されています。
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