技術士筆記試験の「課題」の書き方に気をつけよう

適切な「課題」を抽出して「解決策」を書こう!

こんにちは!学び続ける人材を育てる専門家 広瀬優佳です。

筆記試験の直前になりました。これからは新しく解答論文を書く練習をするよりも、これまでの添削指導で指摘された内容を読み返したり、キーワード学習でまとめたキーワードをざっと読み返すなどして、最終チェックをしましょう。

このほかに、昨年から今年の5月頃にかけて話題となった技術ネタはありませんか?復習しておくと、何かいいことがあるかもしれませんよ。

「課題」「問題」「解決策」の違い

解答論文を添削していると、「課題」が「問題」になっている人がときどきいらっしゃいます。設問には「課題を抽出せよ」と書いてあるのに、問題を書いてしまうと採点者への印象はあまり良くないです。

でもご安心ください。「問題」と「課題」は紙一重です。ちょっとの視点の変化で、問題が課題になります。

問題とは、目標と現実とのギャップです。課題とは、目標に向かってクリアすべきことです。そして解決策とは、課題を実施するために具体的に実行する内容です。

例えば、「地球温暖化防止について、その課題を述べよ」という設問があったとします。目標は、地球温暖化防止です。この場合、

  • 温室効果ガスである二酸化炭素の増加 が「問題」になります。
  • 二酸化炭素の排出量の削減 が「課題」になります。
  • 化石燃料を燃料にした発電を縮小して、再生可能エネルギーを利用した発電量を増やす が「解決策」になります。

つまり、課題を考えるときは、標と現実のギャップを埋めるために「○○ですべきこと」と考えてみましょう。課題は、この○○に当てはまる言葉になります。その「○○ですべきこと」を具体的に実施することが、解決策になります。

「課題」「問題」「解決策」の違いを理解してもらえましたでしょうか?筆記試験では、これらをしっかり区別して、解答論文を記述してくださいね。