論文を書くための「知識の引き出し」が増やせたら、その「知識」を効率的に引き出して、論文がスラスラと書けるようになりたいですね。ここでは、「知識の引き出し」の整理方法と覚え方について、その具体的な方法を紹介します。
令和2年度の第二次試験に向けて
「知識の引き出し」の整理方法と覚え方
知識を関連付けてまとめよう!
知識の引き出しの本当の目的は、そのキーワード集を知識の引き出しとして頭にインプットして、試験本番でスラスラ論文を書けるようになることです。
キーワード集を作ることではありません。ついついキーワード集を作ることに必死になって、完成したら満足されてしまう方が多いので、ご注意ください。
それでは、作ったキーワード集を覚えるための工夫には、どんなものがあるでしょうか。これからその工夫を3つ紹介します。
1)キーワード全体をイメージで覚える
関連しているキーワードを線でつなげて、マップ(図)にして覚えるマインドマップを使うと、キーワード全体をイメージで覚えやすくなります。
マインドマップの作成方法は、例えば「物理探査」をマップの真ん中に書いて、物理探査に関連するキーワード(例えば、電気探査、電磁探査、地震波探査、重力探査など)をその周囲に書きます。さらに、それぞれの探査技術に関連するキーワードをその周囲に書いていきます。
と、文章で書いてもなかなかイメージが湧きにくいですよね。私が応用理学部門を受験しているときに作ったマインドマップを抜粋したものが、こちらです。
キーワード同士の関連性が、一目でわかるようになります。関連性を目で見て覚えたい方にはおススメです。
マインドマップの作成方法で検索すると、さまざまなサイトで紹介されていますので、興味のある方は、ぜひ検索してみてください。
2)繰り返し見て覚える、聞いて覚える
キーワードを覚えるのは、キーワード学習を進めながら、その時に覚えるのが一番手っ取り早いのです。しかし、なかなかそうはいきませんよね。
そんな時は、単語帳と同じように、繰り返し見て(読んで)覚える方が良いかもしれません。キーワード集は、ほとんどの方がワードかエクセルで作成されていると思います。ワードやエクセルをPDFに変換して、スマホに入れておくと、いつでもどこでも隙間時間にキーワード集を見ることができます。
また、読むのは大変だという方は、音声読み上げアプリ(またはソフト)を使うと便利です。最近のアプリの仕様は分かりませんが、私が使っていた時はワードをテキストデータに変換して、無料のアプリで聞いていました。通勤時間に必ず聞くようにしていました。聞いて覚えたい方はぜひ使ってみてください。
3)実際に論文を書いてみる
見て、聞いて覚えたら、次は手に覚えさせましょう!
実際に過去問題に取り組んで、論文を書いてみましょう。キーワード集を参考にしながらでOKです。
5月中は、論文の執筆時間は気にしなくてもいいです。ここでの目的は、とにかく、問題に問われていることを、キーワード集を使って書けるようになれればOKです。
過去問題をオリジナル問題に変えて、論文を書いてみるのもおススメです。
実際に論文を書いてみると記憶に残りやすいので、筆記試験の1か月前くらいになったら、取り組んでみてください。
次回は、選択科目Ⅱの書き方を説明します。
「知識の引き出し」を増やすには、キーワード学習をご覧ください。
整理したキーワードを使って論文を書く前に、論文の書き方をご覧ください。
令和2年度の試験対策講座はこちらです。