技術士第二次試験の筆記試験で高得点につながる「読みやすい論文の書き方」について紹介します。
令和2年度の第二次試験に向けて
読みやすい論文の書き方
試験官に読んでもらえる論文を書こう!
筆記試験で書いた答案論文は、試験官が評価します。そのため、試験官に読んでもらえて、理解してもらえる論文を書くことが大切です。
答案論文の良い例と悪い例を紹介します。まずは悪い例から。
文字で埋め尽くされていて、読むのが大変そうだなと思いませんか?文字数は約430字なので、それほど長い文章ではないのですが、何を書いてあるのかも、ぱっと見ただけでは分からないし、読みたくないなと思ってしまいますよね。
次は良い例です。同じ文章を、3つの章に分けてみました。
章のタイトルが書かれていて、かつ、下線も引いてある(ちょっと見えにくいです)ため、論文の内容が一目でわかるようになりました(行間が狭めなので、少々窮屈な印象を受けますがご了承ください)。また、適度な余白があるため、読む側もなんとなく心のゆとりが持てます。
文章は全く同じです。3つの章に分けて、章のタイトルを下線付きで加えただけです。ちょっとした工夫で、ぐっと読みやすく分かりやすくなりました。
これまで、必須科目と選択科目の書き方をご紹介してきました。そのなかで、「論文の骨子をまず作成しましょう」と何度か紹介しています。論文の骨子が、ほぼそのまま論文の章立てになります。章のタイトルも記述することで「ここに設問の解答を書いていますよ」というアピールになります。
試験官は、答案論文を読む前に章のタイトルを目にすることで「この答案論文は設問に解答している」と想定しながら論文を読み進めることができます。この時点で、試験官は答案論文にプラスの印象を持ちながら読んでいることになり、高評価につながります。
本番の試験では、答案論文を書くことで必死になってしまいます。そのため、答案論文を書く練習の時から、試験官は多くの受験生の答案論文を短期間で評価しなければいけないから大変なんだなと思って、少しでも読みやすくなるような工夫を心掛けていきましょう。
次回は、「キーワード学習に使えそうな暗記アプリ」を紹介します。
「知識の引き出し」を増やすには、キーワード学習をご覧ください。
整理したキーワードを使って論文を書く前に、論文の書き方をご覧ください。
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